おらの主人の紹介するぜ。
彼は胃弱で皮膚の色が 炭鉱 色を帯びて 弾力のない 不活発な兆候を表しているそのくせに 飲む 飲んだ後で 書物を広げる吾輩は猫ながら 時々考えることがある教師というものは実に楽なものだ 人間と生まれたら 教師となる に限る こんなに寝ていて 務まるものならないと それでも主人に言わせると 同氏ほど辛いものはないそうで 彼は友達が来るたんびに 何とかかんとか 不平を鳴らしている 吾輩は仕方がないからできる限り 我輩を入れてくれた主人のそばにいることを務めた朝 主人が新聞を読む時は必ず彼の膝の上に行く彼が昼寝をする時は必ずその背中に乗るわけではないが 別に構えてがなかったからやむを得るのである 飯櫃の上 夜はこたつの上 天気の良い昼は縁側で寝ることとした しかし一番 心持ちのいいのは世に行ってここのうちの子供の寝床 へ潜り込んで一緒に寝ることである 吾輩はいつでも彼らの中間に出して 子供の一人が目を覚ます 大きな声で泣き出すのである する 吾輩は人間と同居して彼らを観察すればするほど 彼らはわがままなものだと断言 せざるを得ないようになった
