おらぁ、猫だ。【吾輩は猫である】

おらの自己紹介だ。【H2】

名前はまだない。

ないどこで生まれたかな 何でも薄暗いじめじめしたところで ニャーニャー 泣いていたことだけは 記憶している。

人間というものをみた。【H3】

吾輩はここで初めて 人間というものを見た しかも 後で聞くとそれは 種族であったそうだ この書籍を捕まえて しかしその当時は何という考えもなかったから別段恐ろしいとも思わなかったただ彼の手のひらに乗せられて持ち上げられた時なんだかふわふわした感じがあったばかりである 手のひらの上で 少し落ち着いて

人間の顔におどろいた【H4】

書生の顔を見たのが いわゆる人間というものの 見始めであろう この時妙なものだと思った感じが今でも残っている第1 装飾されるのみならず あまりに突起している そうしてその穴の中から時々プープーと 煙を拭くぽくて実に弱った これが人間の飲むタバコというものであることは

急に動いた【H4】

しばらくは 良い心持ちに座っておったが しばらくすると非常な速力で運転し始めた女性が動くのか 自分だけが動くのかわからないが むやみに目が回る 胸が悪くなる 到底 助からないと思っていると音がして目から火が出た それまでは 記憶している。

一人ぼっちになってしまったのだ。【H2】

が あ とは何のことやら いくら考え出そうとしてもわからない たくさんおった兄弟が1匹も見える 肝心の母親さえ姿を隠してしまった その上 今までのところとは違って 明るい 目を開いていられるくらいだ はてな 何でも様子がおかしいと非常に痛い 吾輩は藁の上から 急に 笹原の中へ 捨てられたのである 誰も

腹がへっては戦が出来ぬ【H2】

 池の上をさらさらと風が渡って腹が非常に減ってきた泣きたくても声が出ない 仕方がない 何でも良いから食い物のあるところまで歩こうと決心をして そろりそろりと池を左に回り始めた どうも 非常に苦しい そこを我慢して 無理やり 臭いところへ出た ここへ入ったらどうにかなると思って 竹垣に潜り込んだ 縁は不思議なものでもしこの竹垣 が破れていなかったなら

我輩は餓死したかもしれんのであるまで 吾輩が隣の三木を訪問する時の通路になっている さて 屋敷へは忍び込んだもののこれから先どうしていいかわからない そのうちに暗くなる 腹は減る 寒さは寒い雨が降ってくるという始末でもう一時も猶予ができなくなった 仕方がないから とにかく明るくて暖かそうな方へと歩いていく今から考えると その時は すでに家のうちに入っておったのだ ここで 吾輩は人間を再び見るべき機会に遭遇したのであるのにはどうしても我慢ができん 我輩は再び 何でも同じことを繰り返したのを記憶しているものはつくづく嫌になった この間を盗んで この変更をしてやってから やっと胸の 最後言いながら出てきた決めることにしたのである 吾輩の主人は顔を合わせることがない しかし実際はうち の 者が言うような 勤勉家ではない

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